From:宮里竹識
代々木上原のバーガーキングより、、
今日はバーガーキングでBIG KINGという新商品を食べています。
今話題になっているバーガーキングのある取り組みに私も参加したかったからです。
この取り組みは大成功しており、いつも集客のことを考えている社長にとっても学びがあると思いますので、共有したいと思います。
1.バーガーキングは何をしたのか
今回バーガーキングが行ったのは、
「BIG KING」という新商品の発売とBIG割という割引キャンペーンです。
こちらの写真がBIG KINGです。
このBIG KINGには4.0と5.0という二つの種類があり、
このうち4.0がBIG割キャンペーンの対象となります。
BIG割というのは「BIG」と名のつく商品あるいはレシートを持参すれば
BIG KING4.0が120円割引となるキャンペーンです。
結論を言うと、このキャンペーンは現在進行形で大成功を収めています。
2.なぜBIG割キャンペーンは大成功したのか
今回のバーガーキングのキャンペーンはたまたま成功したわけではありません。
事前に入念なマーケティングが練られていました。
それは、「AIDA(アイーダ)の法則」を使って説明することができます。
【AIDA(アイーダ)の法則とは】
ダイレクトレスポンスマーケティングやセールスライティングの世界で
有名な法則で、次の順番で見込み客に情報を与えていけば
商品を買ってもらえる可能性が高まるというものです。
①Attention(注意を引く)
②Interest(興味を持たせる)
③Desire(欲求をかき立てる)
④Action(行動を促す)
このAttention・Interest・Desire・Actionの頭文字をつなげて
AIDAの法則と言います。
※AIDAの法則の詳細については下記記事を参照下さい。
↓
【セールスライティング】AIDA(アイーダ)の法則とは
それではこのAIDAの法則を使って
バーガーキングのキャンペーンを見てみましょう。
2-1.Attention(注意を引く)
これはBIG割の広告写真を見れば一目瞭然です。
明言はしてませんが、
明らかにマクドナルドを意識してますよね。
マクドナルドのあのキャラクターらしきものの手が見えています・・・。
この広告を見た人は、
「バーガーキングがマクドナルドにケンカを売っている」
と受け取り、大きな注目を浴びたのです。
2-2.Interest(興味を持たせる)
モザイクで隠していますが、
マクドナルドのビッグマックとバーガーキングのBIG KINGを
事細かに比較しています。
実際の比較内容にも興味を引かれますが、
あえてビッグマックの部分をモザイクにすることで
より大きな興味を持たせています。
2-3.Desire(欲求をかき立てる)
BIGと名のつく商品の現物、あるいはレシートを持参することで
BIG KING4.0を120円割引にするということで欲求をかき立てています。
2-4.Action(行動を促す)
BIGと名のつく商品やレシートを持参して割引を受けて下さい、
と行動を促しています。
しかし今回のキャンペーンが秀逸なのは、
あえて割引の条件を厳密に定義しなかったことです。
BIG割の広告を見る限り、
マクドナルドのビッグマックとの比較を打ち出したキャンペーンですので、
バーガーキング側は暗にビッグマックそのものかそのレシートをもってくるよう
伝えています。
最初はそのようにビッグマックを持っていってBIG割を受けた人がいました。
しかしこのような疑問を持った人がいました。
「ビッグマック以外にもBIGと名前がついていれば割引を受けられるのでは?」
これを実行に移し、その成果をSNSでアップする人が出始めました。
それがあっという間に拡散し、
ネットではお祭り騒ぎになっています。
これがバーガーキングのBIG割が大成功した理由です。
単なる新商品と割引の発表ではここまで話題にならなかったでしょう。
3.宮里もBIG割にチャレンジ
せっかくですので、私も試してみることにしました。
バーガーキングに行く前にコンビニに入り、
「BIG」とつく商品を探して回りました。
ちょうど「ビッグサンダー」というお菓子が売っていたので
これを買いました。
これを持ってバーガーキングの窓口に行き、
「BIG割お願いします」
と言ってみました。
ダメですと言われたらどうしようと思いましたが、
快く割引を適用してくれました。
早速「ビッグサンダーでも割引できた」と友達にメールしました。
ビッグサンダー以外にも、
ビックリマンチョコやビッグカメラのポイントカードなど、
様々な「BIG」で割引が適用されているようです。
こうやってブームになっていったんですね。
4.まとめ
バーガーキングの新商品とそれに伴うBIG割が大成功した
という話をしました。
そして、なぜBIG割が成功したのかについて
AIDAの法則を使って説明しました。
私自身マーケティングを行っていますので、
企業のマーケティングには興味を持って見ていましたが、
久々にエクセレントなマーケティングを見ることができました。
AIDAの法則に当てはまるよう理にかなったマーケティングを行うだけでなく、
お客さんを巻き込み、楽しませています。
小さな会社で同じことをやっても成功する可能性は高くありませんが、
お客さんのことを楽しませるマーケティングを思いついたら
試してみて下さい。
すべてはテストですので、
10回やって1回成功すればこれまでの失敗を補って余りある
利益を手にできるはずです。
お金を儲けて仕事にやりがいを!人生に生きがいを!
記:宮里竹識(みやざとたけし)