ロバと少年と老人と・・・

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From:宮里竹識
原宿のスタバより、、

今日は、
ロバと少年と老人に関する
ちょっとした話をしたいと思います。

あるとき、
少年と老人、
そしてロバが街に向かっていました。

少年がロバに乗り、
老人がその横を歩いていると
近くの人からこんなことを言われました。

「年寄りが歩いているのに子供がロバに乗るなんて、恥ずかしい」

その言葉を聞いた二人は、
老人がロバに乗って少年が歩くことにしました。

しばらく進むと、
今度はこんなことを言ってくる人が出てきました。

「ひどいじゃないか!この男は子供を歩かせて自分だけロバに乗って!」

この言葉を受けた少年と老人は、
二人とも歩くことにしました。

またしばらく進むと、
今度はこんなことを言う人が現れました。

「ちゃんとしたロバに乗れるのに、歩くなんてバカじゃないか」

そう言われた老人と少年は、
二人一緒にロバに乗りました。

すると今度はすれ違う人からこう言われます。

「小さなロバに二人で乗るなんて、ロバがかわいそうだ」

それを聞いた少年と老人は、
二人でロバを担いで歩くことにしました。

そうして橋に差し掛かった時、
二人はロバから手を離してしまい、
ロバは川に落ちて溺れて死んでしまいました・・・

さて、
この話を聞いてあなたはどう思いましたか?

まるで笑い話みたいですよね。

こんなことをする人は実際にいないよ、
なんて思った人もいるはずです。

でも、ビジネスの世界ではこんなおバカなことをしてしまう人が多いのです。

私もお客さんの要望を聞きまくった結果、
利益は下がるのにこちらの負担だけが増えるという
おそろしい状態になったことがあります。

世界的に有名な企業でも同じような失敗をしています。

例えばスターバックス、
お客さんの要望を取り入れて食事メニューを豊富にした結果、
コーヒーが好きなメイン顧客が遠ざかっていきました。

別の例をあげるとマクドナルド、
お客さんの要望を聞いてサラダなどの健康食を充実させた結果、
ハンバーガーやポテトが好きなメイン顧客が遠ざかりました。

もちろんスターバックスもマクドナルドも、
自分たちの失敗にすぐに気がつき、
方向転換したことで売り上げは元に戻りました。

世界に名だたる大企業でさえ
”顧客の要望に答える”
という甘い罠に引っかかってしまうのです。

一応言っておきますが、
すべての客の声を無視しろと言っているわけではありません。

すべてのお客さんの望みを叶えようとしても、
結局うまくはいかないと言っているのです。

不適切な客の望みを叶えてばかりいると、
不適切な客が集まってきます。

そんなのは嫌ですよね。

あなたがやるべきことは、
理想的な優良顧客を定義し、
その人の願いを叶えたり悩みを解決してあげることです。

●人として尊敬できる
●たくさんお金を払ってくれる
●期限を守ってくれる
●しっかり感謝してくれる
●他の人を紹介してくれる

こんなお客さんに囲まれたいですよね。

なら、
そんな理想的なお客さんの声を聞き、
その人に向けた商品・サービスを提供してください。

そうすることで、
理想的なお客さんが集まってきます。

お客様は神様じゃありません。

来てほしくない客だっています。
(そんな人は客じゃないとも言えますが)

あなたはどんな人に来てほしいですか?
どんな人に去って行ってほしいですか?

これを考え実践することで、
利益を出しながらやりがいのあるビジネスを所有することができるのです。

間違っても、
冒頭の少年と老人のように
不適切な人の言うことを聞いて
ロバ(自分の商品・サービス)を失わないようにしてくださいね。



お金を儲けて仕事にやりがいを!人生に生きがいを!
記:宮里竹識(みやざとたけし)



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