1980円と2000円の違いは何だか分かりますか?
20円違うという答えがほしいわけではありません。
心理的・動機付け・説得力という点でどう違うかです。
これは、「心理的価格設定」と呼ばれるもので、
スーパー、レストラン、百貨店、家具屋など、
あらゆるところで使われている手法です。
今回は「心理的価格設定」という考えから、
価格の心理学について話をしていきます。
1.端数価格と名声価格
端数価格とは、切りの良い○○円ではなく
「99」「98」「77」といった端数を使って消費者に
安さを感じさせる手法です。
感覚で分かると思いますが、
10,000円より9,800円の方がかなりお得に感じます。
実際の差額はたったの200円ですが、それ以上の差額を感じるのです。
商品・サービスを安く感じさせたいのであれば、
端数価格を使うと良いでしょう。
一方、名声価格とは10,000円といった切りの良い数値で
商品に高級感を与える手法です。
97,000円よりも10万円の方が高級感を感じます。
商品・サービスの高級感をアピールしたいのであれば、
名声価格を使うのが良いでしょう。
2.なぜ端数価格はお得に感じるのか
100円よりも98円の方が、差額の2円以上にお得に感じます。
それはなぜでしょうか?
心理学者は次の二つが理由だと説明しています。
①小数にすると、売り手がどこまで安くできるかを計算し、その結果端数がついたと暗示できる
②消費者は頭の中で端数を切り上げるのではなく、無視している。値頃感があるかどうか迷うとき、端数を無視すれば購入を正当化できる
切りの良い金額からちょっと安くするだけでかなりのお得感を感じますが、
心理的にもしっかりと理由があるんですね。
3.まとめ
今回の記事では、価格の心理について話をしました。
1万円よりも9千800円の方が差額以上に安く感じます。
お客さんに安く感じて欲しければ端数価格を、
高級感を感じて欲しければ切りの良い名声価格を使いましょう。
ちなみに私は、本業ではお客さんに支払ってもらう金額は端数価格を使って
安く感じさせ、返金保証は名声価格を使って価値を高めています。
何度か金額を変えてテストしましたが、
うまく端数価格と名声価格を使えば売上をアップさせることができますよ。
お金を儲けて仕事にやりがいを!人生に生きがいを!
記:宮里竹識(みやざとたけし)