様々なことを経験し、
それを糧に成長していくのが成功の秘訣だ。
そのように思う人は多いはずです。
そしてこの考えは決して間違ってはいません。
多くの経験を積むことでスキルアップができ、複数の経験から新しいアイデアが生まれることもよくあるからです。
そのためには、嫌なことでも「イエス」といって取り組むことも必要です。
でも、「ノー」と言うことも同じくらい重要なのです。
1.「イエス」とばかり言っていては望む結果につながらない
どんな経験でも役に立つ、
役に立てるように考える、
これは重要なことです。
たとえ雑用からでも学べることがたくさんあります。
私も社会人になりたての頃は雑用ばかりしていましたが、
多くのことを学びました。
例えば、書類のコピーを頼まれたときには
書類の中身を確認し、
これは何のための書類か、どのように書けば良いのかを
考えるようにしていました。
このように、
自分のとらえ方しだいでどんな雑用でもスキルアップにつながるのです。
しかしそれもある程度までです。
仕事のスキルや経験が一定ラインを超えると、
雑用はただの時間の浪費になってしまいます。
そしてこの時間の浪費は、
多くの仕事と呼ばれるものにも当てはまります。
あなたも一生懸命仕事に取り組んでいると思いますが、
その中で本当に利益につながっているものはどれだけありますか?
80:20の法則って有名ですよね。
色んな使われ方をしますが、
ここでは20%の仕事が80%の利益を生み出すと考えてください。
そう考えると、
「イエス」と言って余計な仕事を抱え込むのは
頑張って利益から遠ざかる行為でもあるのです。
2.メール・電話・部下に「ノー」と言う
では何に対して「ノー」というのが効果的かですが、
メール・電話・部下に言うのが手っ取り早く効果が現れます。
あなたは、
メールがきたら作業をとめてメールをチェックしていませんか?
電話が鳴ったら反射的に受話器を取っていませんか?
不用意に話しかけてくる部下の相談にのっていませんか?
これらをすることで、あなたが今行っていた仕事は止まってしまいます。
そして、中断した仕事を後から再開しようとしても、
中断する前のような集中力に戻るまでには時間がかかるのです。
そのため、中断の数が多いほど実質的に仕事ができなくなっていくのです。
というわけで、
作業中はメールソフトを終了し、
メールの着信が分からないようにしてください。
別途メールの時間を作ってそのときにまとめて対応した方が
早いです。
電話だってそうです。
電話を取るのがあなたの仕事であるなら別ですが、
そうでなければ電話に出る必要はありません。
自分宛に電話がかかってきても
「忙しいから後で折り返す」
でいいのです。
私も作業に集中しているときは電話がなっても放置するか、
電話の音を切っています。
部下からの相談も同様です。
簡単に相談にのっていては
彼らは際限なくやってきます。
まるでこちらの時間を奪う時間吸血鬼です。
この時間吸血鬼への対策としては、
”相談タイム”を設ける、
あるいは”相談するなタイム”を設けてください。
この3つに取り組むだけで、
あなたの使える時間は劇的に増えるはずです。
3.不良顧客に「ノー」という
ビジネスをやっていれば、
不良顧客というのが時折現れます。
大して報酬も払わないのに要求だけは人一倍行う。
ちょっとしたことでクレームを言ってくる。
要は会社としての利益にならない顧客、
あるいはこんな人とは付き合いたくない顧客です。
そんな不良顧客とはさっさとおさらばしてください。
あなたの時間を奪うだけでなく、
あなたの会社の利益も奪っていることに気づいてください。
また、不良顧客を寄せ付けないための発言を
普段から意図的に行ってください。
私の場合、ブログやメルマガなどで頻繁に情報発信することで
集客につなげています。
その情報発信の中で、
「お金が判断基準の人は依頼しないでください」
「都合が悪いことをすぐ他人のせいにするひとは、私とは相性が悪いです」
なんて言うわけです。
その他にも、自分の考えや価値観といったものを繰り返し伝えます。
そうするとあなたの考えに共感してくれた人が集まり、
批判的な人が去っていきます。
こうやって直接的・間接的に
不良顧客に「ノー」を言いましょう。
4.まとめ
成功するには「イエス」と言って様々な経験を吸収することも重要ですが、
それと同じくらい「ノー」と言って邪魔を排除することが必要です。
「ノー」と言って確保した時間を、
会社の80%の利益を生み出す20%の事柄に使うようにしてください。
お金を儲けて仕事にやりがいを!人生に生きがいを!
記:宮里竹識(みやざとたけし)