神経経済学とニューロマーケティングの研究により、
「脳は、何かを買うことにより痛みを感じる場合がある」
ということが分かっています。
身近な話に例えると、消費税が上がったときにあなたは商品を買うことに苦痛を感じませんでしたか?
それが、買うことにより脳が感じる痛みです。
今回の記事では、この痛みを最小限に抑えることで売上を伸ばす方法について話をしていきます。
セット販売は痛みを最小限に抑える
まず理解してほしいのは、
脳は何かを買えば必ず痛みを感じるわけではないということです。
良いものを安く買うことができれば、
脳は痛みではなく幸福を感じます。
つまり、商品やサービスに対して価格が適正だと思えば痛みを感じず、
高いと思えば脳は痛みを感じるのです。
では、価格が高いと思わせず痛みを感じにくい販売方法は何か?
それは、セット販売です。
例えば、新車を複数のオプションを付けて買ったとすると、
脳の痛みは抑えることができます。
なぜなら、買い手はセットになっている個々の商品と具体的な金額を
結びつけることができず、販売価格が適切かどうかを簡単に判断できない
からです。
まとめ
商品やサービスの価格が適正だと感じなければ、
脳は痛みを感じます。
あなたの商品やサービスが競合よりも高いのであれば、
まずはあなたの商品が高い理由をお客さんによく説明しましょう。
それでも高いとお客さんが感じるのであれば、
脳の痛みを和らげるために、
商品やサービスに何かをプラスしてセット販売にし、
痛みを和らげることができないか検討してください。
何度も言っていますが、
「価格が適正だと感じなければ脳は痛みを感じる」
のです。
不要なものをセット販売で追加したところで
顧客の痛みは解消されません。
80年代にドラゴンクエスト3というファミコンソフトが発売されたとき、
あまりの人気から他の余計なソフトとセット販売にして価格を上げるという
ことが行われました。
このようなセット販売は消費者に嫌われるのでやめましょう。
あくまでも価値を高めるセット販売で脳の痛みを和らげてください。
脳の痛みを最小限に抑えることができれば、
売上が最大限に伸びることでしょう。
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記:宮里竹識(みやざとたけし)