あなたは商品やサービスの価格でこんな間違いしていませんか?
「同じ商品なら、高いよりも安い方が満足度が高い」
安い方が満足度が高いと答えたあなた、残念、間違いです。
実は同じ商品でも金額の高いものの方が、満足度が高いのです。
そこで今回は、価格と満足度について話をしていきます。
1.ワインを使った価格の満足度実験
価格に対する満足度を調べるには、
ワインを使うのがぴったりです。
というのも、ほとんどの人はワインの専門家ではないので、
暗示にかかりやすく、適切な実験が行えるのです。
実験の内容は、同じワインを千円といって飲ませたグループと
一万円といって飲ませたグループで満足度が異なるか
というものです。
結果は、一万円のワインを飲んだと思ったグループの方が、
千円のワインを飲んだと思っているグループよりも
満足度が高かったのです。
人は高いワインを飲んでいると思っているとき、
脳の心地よい経験を記録する部位が活性化し、
満足度が高まるのです。
実際は千円のワインを飲んでいたとしても、です。
2.値引きはお客さんの質を低下させる
商品の値引きをするとお客さんの質が下がります。
また、高い商品を売っているお店と安い商品を売っているお店とでは、
安い商品を売っているお店の方がお客さんの質が低いです。
お客さんの質が低いとは、
●お金が判断基準である
●クレームが多い
●価格よりも多くのサービスを求める
といったお客さんです。
私個人は、こんな人は客じゃないと思っていますが・・・。
あなたが値引きをして商品を売ったことがあるなら、
もしくは高額商品と低額商品を同時に売っているのなら、
私の言っていることが感覚的に分かるはずです。
3.高額商品を売るときの注意点
人は価格が高いほど満足度も高くなる。
価格を下げるとお客さんの質が下がる。
この二つのことから、
あなたは高額商品を売るべきだということが分かると思います。
しかし、高額商品を売るときには注意しなければいけないことがあります。
それは、
”お客さんの期待と実際の商品の満足度が乖離しないようにする”
ということです。
例えば、あなたが20万円で中古車を買ってすぐに不具合が起こっても、
おそらくはそこまで腹は立たないと思います。
安物の中古車には最初から期待していなかったからです。
しかし、五百万円で新車を買ってその日のうちに不具合が起こったら、
きっと怒り狂うでしょう。
高級車には相応の期待をもって買っています。
それを裏切られたときの怒りはとても大きなものです。
そんなことになったら、
その商品やブランドに対して長期間ネガティブなイメージを
持たれることでしょう。
そのため、
いくら高額商品があなたにとってもお客さんにとっても良いからといって、
商品への期待と実際の満足度が不一致になるようなことはしないでください。
高い商品にはそれなりの満足を得てもらうことが必要です。
その自信がないのであれば、
無理して高額商品を売らない方が無難です。
4.まとめ
今回の記事では、
価格が高いほど満足度が上がる、
安い商品には質の悪いお客さんが集まる、
という話をしました。
そのことから、
あなたは高額商品を売るべきであるといえます。
ただし、高額商品に見合った満足感をお客さんに
感じてもらわねば逆効果になりますので
注意が必要です。
私も本業の社会保険労務士として
かなり高額なサービスを提供しています。
業界平均と比べてもかなり高く、
おそらく日本トップクラスの高価格です。
もちろんその分お客さんからの期待も高くなりますが、
しっかりと結果を出せているため
ほとんどのお客さんに喜んでもらえています。
また、高価格サービスを提供しているおかげで、
お客さんの質もすごく良いです。
横柄な態度をとる人や、
値引き交渉してくる人なんか
ほとんどいません。
まぁ、そんな人が出てきても依頼を断るだけですけど。
高価格のサービスを提供しているおかげで、
お客さんにも恵まれ、大きな利益も出ています。
ぜひあなたも、高価格商品を売ることを意識してみてはいかがでしょうか?
お金を儲けて仕事にやりがいを!人生に生きがいを!
記:宮里竹識(みやざとたけし)