ペプシの10億ドルキャンペーンから学ぶ賞金マーケティング

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ペプシコーラで有名なペプシが、賞金額10億ドルのキャンペーンを行ったことがあるって知ってますか?

アメリカでの話なので、日本ではそれほど知られていないかもしれません。

しかしその効果は非常に大きなものでした。

そこで今回は、ペプシの10億ドルキャンペーンから、懸賞やコンテストを行うときのマーケティング手法について学んでいきます。

 


1.人間の脳は報酬の大きさには反応するが、報酬をもらえる確率には鈍い


スタンフォード大学の研究により、
人間は大きな報酬を得られる可能性があると、
たとえ期待通りの効果が得られそうになくとも脳の反応が大きくなることが
分かりました。

宝くじのtotoBigがキャリーオーバーで1等6億円になったときは、
普段宝くじを買わない人でもtotoBigを買いに走ったりしますよね。

当然ですが、償金が上がったとしても
当選する確率は上がりませんよね。

くじの当選方式によっては償金が上がるほど当選確率は下がることもあります。

それでも賞金額が上がるほどに、人は宝くじを買ってしまうのです。

このように、人間の脳は得られる報酬額が高くなると強い反応を示しますが、
その報酬がもらえる確率がどの程度あるのかについては鈍感になってしまうのです。

 

2.ペプシの10億ドルキャンペーン


償金が高額になるほど大きな反応が得られるということが
分かったと思います。

次は大きな償金を設定することで大成功した事例を紹介します。

それがペプシの10億ドルキャンペーンです。

10億ドルを日本円にすると1,000億円を超えます。

金額が大きすぎて実感がわきませんね。

こんな金額を本当に支払ってしまうと、
いくらペプシといえども普通に倒産してしまいます。

そのため、10億ドルが当選する確率は当然低くおさえられ、
さらに念には念を入れて保険会社を通じて償金に保険をかけていました。

このキャンペーンでは、
まずはフロリダの特設スタジオに抽選で選ばれた1,000名の参加者を
集めます。

その後プレーオフ形式にイベントを行い、
少しずつ参加者を減らしていきます。

最終段階で残った参加者は1名。

そこで参加者に割り当てられた6桁の番号と
チンパンジーがサイコロを転がして選んだ6桁の番号が一致していれば
10億ドルが当選するというわけです。

このコンテストは10億ドルという償金の高さから大反響を巻き起こし、
ファイナルスタージはテレビで生中継されるほどでした。

結果としては誰にも10億ドルは当たりませんでした。
(最後まで残った参加者には100万ドルが当たりました)

しかしキャンペーン自体は大成功となり、
キャンペーンにかかった費用を大きく上回る宣伝効果が得られました。

 

3.コンテストや懸賞は償金の金額で決まる


ペプシの10億ドルキャンペーンや高額宝くじなどでも分かるとおり、
償金をつかったコンテストや懸賞を企画すれば、
多数の人を集めることができます。

このコンテストや懸賞を成功させるためのポイントは、
償金額です。

償金を高くする、または商品を豪華にすることで反応を高めることができます。

大企業でなければ中々大金を用意するのは難しいと思いますが、
あなたのお客さんが”大金”だと思ってくれればいいのです。

スモールビジネスをやっている人であれば、
100万円でも大金だと感じてくれるはずです。

現金が難しいのであれば、
期間中にお客さんになってくれた人の中から1名様に代金を全額お返しします!
といったものでも良いでしょう。

あなたのビジネスで、
償金・商品・特典を使って見込み客を引き込めるイベントを行えないか
考えてみてください。



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記:宮里竹識(みやざとたけし)



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