あなたの会社は広告を出していますか?
それはどんな形の広告ですか?
私たちは一日に247件〜3000件の広告を目にしていると言われています。
※一日247件というのは、コンシューマー・レポートによる
※一日3000件というのは、アメリカ新聞協会による
これだけたくさんの広告が溢れている中では、
ほとんどの広告は無視されてしまいます。
そこで、この記事ではあなたの広告に注目してもらうための、
広告のかたちについてマーケティングの視点から話をしていきます。
1.誰が注目されるか?
10人の凶悪犯が横一列に並んでいるのを想像してみて下さい。
彼らの服装はいかにも悪党という感じです。
いかつい顔をしている者、歯をむき出しにして敵意を向けてくる者など
様々です。
その10人の凶悪犯の中に一人、
小柄な老人がいます。
その老人はアルマーニのスーツを着こなし、オメガの腕時計をしていて、
ジョンロブの靴を履いています。
さて、この10名の凶悪犯の中で、誰が一番目立つと思いますか?
もちろん、キレイな服装の老人です。
その理由は簡単で、
「他の人たちとは違っているから」
です。
2.注目される広告のかたち
広告で見込み客の目を引きつける方法の1つに、
デザインを変えるという方法があります。
競合と同じことをしていてはダメなのです。
目立たなければいけません。
では、どれくらいの広告が目立つデザインを意識しているか、
それは極わずかといえるでしょう。
新聞や雑誌の広告欄を思い浮かべて下さい。
どの広告も正方形や長方形の広告ばかりではないでしょうか?
なぜ正方形や長方形の広告ばかりなのかですが、
このかたちが一番効果的というのではなく、
正方形や長方形は横に並べるのが簡単で出版社が広告枠を売りやすいからです。
そこでお勧めするのが、円形の広告です。
本来の四角の広告スペースにぴったり入る円を描き、
円の内側に広告文を書きます。
円をもっと強調するには、
四角の内側から円の外枠までのスペースを黒く塗りつぶすと良いでしょう。
四角い広告だらけの中、
1つだけ丸い広告があると嫌でも注目されます。
まるで夜の海に漂う船から見た灯台の光りのように見えることでしょう。
広告業界誌『プリンターズ・インク』でも、
この円形の広告を使って大成功を収めました。
3.まとめ
世の中には広告が溢れていて、ほとんどの広告は無視されています。
その中で目立つためには、当たり前の四角の広告ではなく、
丸い広告を使うことがマーケティングにおいて効果的だという話をしました。
当然ですが、四角い広告に比べて円形の広告は
表示できる文字数が限られます。
限られたスペースでいかに見込み客のメリットを伝えられるかということも
重要なポイントと言えるでしょう。
最後に、『マーケティング・マガジン』誌の2001年2月5日号の
「Great Newspaper Ads」から重要なメッセージを抜粋します。
小さなスペースを効果的に利用した広告は、
他とは違うかたちで製品を生き生きと描写している。
下手な広告は多くの情報を詰め込みすぎている。
まず読者の目を引くということに対してほとんど注意が払われていない
お金を儲けて仕事にやりがいを!人生に生きがいを!
記:宮里竹識(みやざとたけし)