From:宮里竹識
渋谷のマクドナルドより、、
午前中渋谷で仕事を行い、
お昼に渋谷のマクドナルドに入りました。
ネットを中心にマクドナルドの動きが批判を浴びているので、実際のところどうなんだろうと感じたためです。
1.マクドナルドの状況
渋谷のマクドナルド、しかも時間はお昼の12時40分。
普段の渋谷マックなら、座席は人で埋め尽くされています。
しかし今日は2割ほどの席が空いていました。
渋谷の駅近の立地でお昼時間。
普段なら座席は空いておらず新しいお客さんが
席が空くのを待っているのが日常です。
なので2割も座席が空いているというのは、
異常と言ってもいいでしょう。
こうなった理由は、
やはりメニューの変更でしょうね。
これまでは昼マックという各種ハンバーガーのセットが
350円〜550円ほどで食べられたのですが、
その昼マックがなくなりました。
その結果、多くのセットは600円を超えるものとなりました。
消費者から見たら値上げ以外のなにものでもありません。
ただ、これまでのセットの代わりに、
”おてごろマック”というメニューが出ていました。
代表的なメニューは、
エッグチーズバーガー(エグチ)、
バーベキューポークバーガー(バベポ)、
ハムレタスバーガー(ハムタス)の三つです。
どちらも単品で200円、セットにすると500円です。
個人的には値段よりも名前が気になりました。
「エグチセット下さい」
と店員に言ったのですが、人の名前みたいでちょっと違和感を感じました。
何はともあれ、新しいメニューでのスタートでしたが、
結果は今のところよろしくないようです。
2.マクドナルドの取り組みは失敗なのか?
昼マックをなくして実質多くの商品を値上げし、
おてごろマックという新メニューを取り入れたマクドナルドの取り組み、
どう評価すればよいのでしょうか?
ネットだけで判断する限りは、かなり酷評されています。
こんなコメントに溢れていました。
おてごろマックってなんだよ。おてごろなのがマックだったんじゃないの。
マックでコーヒーブレイク。お昼なのにがらがらだ
昼休みに某サラリーマンの街駅前のマック通ったらレジ前ガラガラだった。
新商品の発売日だっていうのに大丈夫かマック…
マクドナルドが昼マックを廃止して物凄い値上げをしてきた。
昼マック設定のないセットの価格に驚愕。 そりゃ、人がいないわけだ。 そこら辺の定食屋さんより下手したら高い。
ダブルチーズバーガーより、チーズバーガー2個の方が安い事に驚いた
このお値段だとモスやバーガーキング、フレッシュネスとほぼ同額だから
そっち行くだろうな……
やはりネットは辛口ですね。
マックは迷走していると言われても仕方ないかもしれません。
しかし私はマクドナルドの新しい取り組みは
アリだと思います。
なぜなら、マクドナルドは利益を最大化させるために
オファーをテストしていると思うからです。
オファーとは、取引内容の提案のことです。
これまでの昼マックというオファーから
おてごろマックという新しいオファーをテストしたのです。
この”オファーをテストする”という考え方、
集客を考える上でとても重要です。
少しオファーを変えるだけで売上や利益が大きく変わるなんてことは
普通にあります。
極端な話、
これまで500円で売っていたものを1,000円で売った場合、
お客さんが半分になっても売上は変わりません。
そして多くの場合、
値段が倍になったとしても客数は半分以下にはなりません。
今回渋谷のマクドナルドでは客数が2割ほど減ったように見えましたが、
客単価は上がっているはずなので、売上や利益は以前よりも大きくなっている
かもしれないのです。
それに値段が上がって客数が減れば、
材料費も人件費も節約できます。
客数が2割減くらいであれば、
昼マックを売っていたときよりも
もしかしたら利益は上がっているのかもしれませんよ。
まぁその辺は結果が出るまでもう少し時間が必要だと思いますが・・・。
重要なのは、「オファーをテストする」ということです。
すべてはテストです。
テストして成功すれば良し、
失敗したら撤退するか改善すれば良いのです。
何をやるにしても、
上手くいくかどうかはやってみないと分かりません。
失敗が怖くてズルズルと利益を蝕んでいく現状を放置するのは
社長として失格です。
さっさとテストして改善していくことが重要なのです。
今回のマクドナルドの取り組みをテストとして考えるならば、
その行為自体が「アリ」なのです。
成功すれば良し、失敗だったら改善するだけなのですから。
ネットの批判なんか気にする必要はないのです。
口だけの批評家には何の価値もありません。
社長は行動してなんぼですよ。
3.まとめ
マクドナルドの店舗の状況、新しい取り組みから
オファーをテストすることの重要性について話しました。
私も本業でよくオファーをテストしています。
何かしら理由を付けてキャンペーンを行い、
オファーの最適化を行っています。
その結果、最初の頃と比べてサービスの内容は変わらないのに
集客数は約2倍になりました。
もちろん値下げはしていないので、
客数の増加に応じて利益も大きくアップしています。
あなたもぜひオファーをテストしてください。
これも社長の重要な仕事の一つですよ。
お金を儲けて仕事にやりがいを!人生に生きがいを!
記:宮里竹識(みやざとたけし)