マクドナルド総選挙をマーケティングの視点で考える!

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From:宮里竹識
研究学園のマクドナルドより、、

今マクドナルドが総選挙をやってるって、知ってますか?

どんなキャンペーンなのか、
どのような意図をもっているのか興味がありましたので、
投票に参加してみました。

そこから見えたマクドナルドの狙いをマーケティングの視点から考えてみたいと思います。

 


1.マクドナルド総選挙とは


マクドナルド総選挙とは、
マクドナルドの人気メニュー12種類の頂点に立つバーガーを
みんなの投票で決めようというものです。

エントリーしているバーガーは次の12種類です。

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【Aブロック】
①ビッグマック
②ダブルチーズバーガー
③エグチ
④ダブルクォーターパウンダー・チーズ
⑤ベーコンレタスバーガー
⑥クォーターパウンダー・チーズ

【Bブロック】
⑦てりやきマックバーガー
⑧えびフィレオ
⑨フィレオフィッシュ
⑩チキンフィレオ
⑪チキチー
⑫バベポ

選挙スケジュールは次のようになります。

まずは1月6日〜1/25の期間でAブロック・Bブロックに分けて
1回戦が行われます。

各ブロックで№1となったバーガーが、
1月25日〜1/31に決勝戦を行い、
最も投票が多かったバーガーがナンバーワンというわけです。

投票方法は次の2つです。

⑴食べて投票
こちらは総選挙に立候補している12種類のバーガーのパッケージに
記載された「投票用QRコード」から専用サイトにアクセスして
投票を行います。
1票=100ポイントとして計算されます。

⑵ツイートで投票
Twitterで投票することもでき、
こちらは1票=1ポイントとして集計されます。

二つの方法で投票ができ、
それぞれのポイントの合計で選挙の勝者が決まるわけです。

通常の選挙は一人一票ですが、
マクドナルド総選挙は食べて投票した人が
より多くのポイントとなるように設定されています。

 

2.マーケティング上の戦略


マクドナルドは今回の総選挙を通じて売上を増やしたいと
思っていますので、様々なアイデアが盛り込まれています。

そのうちのいくつかを紹介します。

【選挙という形式をとることで購入を促す】
選挙ということは、
実質的に競争であり戦いです。

日本においてマクドナルドは非常にメジャーな
ファーストフード店ですので、
日本国民の多くはお気に入りのバーガーがあることでしょう。

そのバーガーが人気を競い合うのですから、
自分の好きなバーガーを応援したくなるのが人情です。

普通に買って下さいと言うよりも、
「応援してください」
と言われた方がよりポジティブな印象を顧客に与えるのです。

商品を買わせるのではなく”応援”してもらう、
このような売り方はとても効果的です。

【各バーガーごとの公約】
立候補した12種類のバーガーには
それぞれ公約が掲げられています。

例えば、
ビッグマックの公約は
「お値段そのまま、メガマックに」、
ダブルチーズバーガーの公約は
「価格はそのまま、お肉もチーズもトリプルに」
といった具合です。

総選挙で勝てばその公約が実施されますので、
マクドナルドのお客さんにとっては嬉しいものです。

【投票者にプレゼントを用意している】
さらに投票を促すために、
”食べて投票”をした人に
抽選で4000円分のマックカードが当たります。

投票はスマホで簡単にできますので、
4000円分のマックカードをエサに多くの投票を得ようという作戦です。

普通の選挙であれば謝礼を贈るのは違法となりますが、
マクドナルド総選挙では合法です。

【各バーガーごとの応援動画】
誰もがスマホやパソコンで動画を見ている現代社会では、
動画マーケティングは非常に効果的です。

マクドナルドもしっかり動画を活用しており、
各バーガーごとに応援動画が公開されています。

この動画を広めることで投票につなげたり、
マクドナルドのブランド力向上へつなげようというわけです。

 

3.各バーガーの応援動画


ここでは各バーガーの応援動画を張っておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.マクドナルド総選挙は成功するか?


さて、現在進行形で行われているマクドナルド総選挙ですが、
成功するでしょうか?

個人的には失敗すると思います。

その理由は2つあります。

一つは”選挙”というアイデアです。

このアイデア事態は素晴らしいものですが、
新しさを感じないのです。

AKB総選挙やカップヌードル総選挙などですでに使われているアイデアですので、
どうしても「またか」という印象を与えてしまうのです。

もう一つの理由は、
”動画が面白くない”
というものです。

動画マーケティングにおいては、
視聴数というのは非常に重要です。

セールスビデオであれば成約率の方が重要ですが、
今回のマクドナルド総選挙においては動画の再生回数が重要です。

再生数を増やすためには、
動画自体が面白く人に紹介したいと思える内容でなければなりません。

しかしいかんせん、動画が面白くありません。

※動画冒頭の「出てこいや!」と「バッカルコーン!」は個人的に好きです。

つまらない動画は広まりません。

実際、各バーガーの応援動画の再生数は数千程度のものが多かったです。

というわけで、
今回のマクドナルド総選挙は失敗に終わると私は予想しています。

マクドナルドのホームページでは今回の総選挙を”第一回”としていますが、
失敗に終われば第二回は開催されないでしょう。

逆に、第二回が開催されれば今回の総選挙は成功ということになり、
私の失敗に終わるという予想は外れることになります。

しかし勘違いしないでほしいのは、
失敗がいけないというわけではないということです。

実際、マーケティングによる取り組みの多くは失敗に終わります。

一流のマーケッターでも、
成功するのは10回やって2回や3回といった程度です。

マーケティングの多くは失敗するものです。

しかし、数多くの施策を行ってその一部が成功すれば、
他の失敗を補って余りある利益が出るのです。

そうやってたくさんの失敗を重ね、
一部の成功から大きな利益を得るのが
現実的な成功法です。

数々の批判を受けながらも様々なマーケティングを試みているマクドナルドは、
やはりマーケティング強者なのです。

 

5.最後に


今回はマクドナルド総選挙というキャンペーンを、
マーケティングの観点からお話ししました。

個人的には失敗に終わると予想しているこのキャンペーンですが、
しっかり私個人は投票してきました。

投票したのはダブルチーズバーガーです。

ちゃんとバーガーを買って実際に投票しました。

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なんだかんだいってマクドナルドが好きなので、
今回の総選挙も応援しています!

もちろん選挙に勝ったバーガーも食べに行きますよ!



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記:宮里竹識(みやざとたけし)



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