「無料」
素敵な言葉ですよね。
言葉の好感度ランキンがあれば必ず上位に入る言葉だと思います。
あなたのビジネスではこの「無料」を使いこなしていますか?
もし「無料」を使っていないのであれば、これを機に無料をどう使うか考えてみましょう。
1.チョコレートによる無料実験
デューク大学の教授であるダン・アリエリーは、
その著書『予想通りに不合理』で興味深い実験を行っています。
実験は、ハーシーのキスチョコとリンツのチョコトリュフを
様々な価格で提示するというものです。
※ハーシーのキスチョコは安物のチョコで、
リンツのチョコトリュフは高級品で味も上です。
最初の実験では、被験者に15セント(実際の原価の半分ほどの値段)の
チョコトリュフと1セントのキスチョコが提示されました。
すると、75%の人がチョコトリュフを選びました。
高級チョコのトリュフが原価の半額なのを考えると、
当然の結果といえます。
次の実験では、提示する両方のチョコを1セントずつ値下げしました。
つまり、14セントのトリュフチョコと無料のキスチョコというわけです。
価格差は最初の実験と変わらないのですが、
被験者の行動が大きく変わりました。
なんと、3分の2以上の被験者が、大特価のチョコトリュフよりも
無料のキスチョコを選んだのです。
2.アマゾンの送料無料
アマゾン・ドットコムでも無料を活用したキャンペーンで
大きな成功を収めました。
あるとき、アマゾンが2冊以上本を買った人には送料を無料にするという
キャンペーンを行ったのです。
すると、フランスを除く全ての国で売上が急増したのです。
無料の効果、おそるべしですね。
しかしなぜフランスではこのキャンペーンは成功しなかったのでしょうか?
理由を調べてみると、
フランスではキャンペーンの内容が少し変更されていたことが分かりました。
他の国では送料無料となっていたところ、
フランスでは送料1フランとなっていたのです。
経済的に見れば1フランも無料もさほど変わりないのですが、
人々の行動に与える影響力は大きな違いがあったというわけです。
3.無料を活用しよう
さて、次はどうやって「無料」を活用するかです。
色んな無料が考えられます。
●送料無料
●消費税無料
●おかわり無料
●二つ目無料
●手数料無料
●取り付け工事無料
●無料相談
このように商品やサービスの一部を無料にし、
その無料を強調するだけで売上アップにつながります。
中途半端な値引きをするぐらいなら
いっそ無料にしてしまった方が反応は格段に良くなります。
私が良く使うのは、
①フロントエンド(集客商品)を無料
②バックエンド(利益商品)を高額
にする方法です。
私の本業は障害年金専門の社会保険労務士ですが、
フロントエンドで障害年金の電子書籍を無料でプレゼントします。
商品を無料で提供するので利益はありませんが、
メールアドレスという見込み客へのアプローチ方法が手に入ります。
その後はメルマガという形で有益な情報を送りつつ、
適切なタイミングでセールスを行うのです。
この流れをすべて自動化していますので、
私は待っているだけでお客さんから仕事の依頼がくる状態となっています。
また、この【社長の知恵袋】でも無料を活用しています。
すべての記事の最後に電子書籍を無料でプレゼントするという
案内があるはずです。
電子書籍を無料で配ることでメールアドレスが手に入りますので、
そのアドレスにセールスすれば一定の人が商品を買ってくれます。
【社長の知恵袋】の読者は社長や起業家がメインですので、
海外のビジネス書をよく紹介しています。
このように、無料をうまく使うとビジネスが加速します。
ぜひあなたも自分のビジネスで「無料」を活用してください!
お金を儲けて仕事にやりがいを!人生に生きがいを!
記:宮里竹識(みやざとたけし)