ビジネスにおいて、お客さんが商品を買いやすくするように工夫するのは当然のことです。
購入に至るまでの道のりが困難になるほど、人は商品を買うのを止めてしまうからです。
商品を買うためのハードルを最も下げている企業の代表例がアマゾンです。
私も最近アマゾンで電子書籍を買ったのですが、本を見つけて1クリックで購入することができました。
あまりにも簡単に商品を買えたことに驚いたものです。
このように、商品を売るためには購入までのハードルを下げることが定石ですが、例外もあります。
1.真の贅沢品は簡単には買えないようにする
本当の贅沢品があなたの商品にあるのなら、
簡単に購入できないようにした方がいいです。
その方がお客さんが感じる商品の価値も高まりますし、
商品の値段も上げられるからです。
なぜこのようなことが言えるのか?
それは、贅沢品に対して購入のハードルを上げると
人はこのように考えるからです。
この商品を手に入れるのは大変だった
↓
賢い私は、簡単に手に入るような商品を買うために労力を使ったりしない
↓
この私が苦労して手に入れたのだから、これはすごい商品なんだ!
これを理屈で考えると理解するのは難しいでしょう。
でも人間は感情でものを買い、後から理屈でその買物を正当化する
生き物です。
簡単に手に入ったものより、
苦労して手に入れたものの方が価値を感じるという経験は
あなたにもあるのではないですか?
2.まとめ
多くの商品はいかに簡単に買えるようにするかを
考える必要があります。
しかし例外的に、贅沢品であれば購入までのハードルを上げた方が
逆に売れるということが起こっています。
もしあなたの売っている商品が高級品・贅沢品であれば、
あえて簡単には買えないようにしてみてください。
例えば、
「この商品は持ち主を選びますので、審査に合格した人にしかお売りできません」
なんて言ってみるのはどうでしょうか?
こだわりの一品をほしいと思ったとき、
こんなことを言われたらよりいっそう欲しいと感じませんか。
高級品を欲しがる人は、価値を感じてくれれば高額でも買ってくれますので
ぜひ試してみてください。
お金を儲けて仕事にやりがいを!人生に生きがいを!
記:宮里竹識(みやざとたけし)