あなたは転職したことがありますか?
今の会社を離れて新しい会社を探すとき、
求人広告を見るはずです。
ところが、
どこの求人広告も同じようなことばかり書かれています。
給与、賞与、勤務時間、休日、福利厚生、
あとは仕事内容ですか。
「どこの会社の求人も大差ないな」
と感じたことのあるあなたが今経営者の道を歩んでいるなら、
この記事はとても重要です。
きっとあなたが抱えている
「良い人材が集まらない」
という悩みを解決するヒントになるでしょう。
1.心が動かされる求人広告
私自身、
社労士として開業する前はサラリーマンとして働いていましたが、
4社ほど会社を変わりました。
転職の度に色んな求人広告をみて、
全部で200社ほどの会社に応募しています。
そんな私が
「最高の求人広告は?」
と聞かれれば迷わず答える求人広告があります。
それは、アーネスト・シャクルトン卿の求人広告です。
彼は20世紀初頭に南極探検を行った有名な探検家です。
1913年、彼はロンドンの新聞に短い求人広告を出し、
南極遠征に共に行ってくれる人を募集しました。
その求人広告の内容は次のようなものです。
危険な冒険への同行者求む。
低賃金、厳しい寒さ、数ヶ月間は完全な暗闇、
常に危険と背中合わせ、生還の保証なし。
成功の暁には栄誉と名声確実
アーネスト・シャクルトン卿は
50人から75人集まればよいだろうと考えていましたが、
彼の思惑に反して5000人から反応がありました。
2.南極遠征の求人広告が成功した理由
アーネスト・シャクルトン卿が出した求人広告が成功した理由は、
次の3つを満たしていたからだと考えられています。
①高揚感
②話題性
③行動を促す呼びかけ
人が仕事を探すとき、
賃金が判断基準の人もいれば、
仕事内容、休みの多さ、福利厚生などを
基準とする人もいます。
人によって仕事に求めるものは異なるのです。
だから、すべての人を対象とするような求人広告は失策です。
南極遠征の求人広告では、
賃金は安くとても厳しい仕事だが
成功すれば名誉と名声が手に入ると言いました。
これにロマンを求める男達が反応したのです。
また、単なる作業労働ではなく
南極遠征という話題性溢れる内容も成功の要因です。
さらに、広告の基本である行動を促す呼びかけも
しっかり行っていました。
これだけの条件がそろった素晴らしい求人広告だからこそ、
5000人もの人から反応を得られたのです。
3.まとめ
南極遠征の求人広告が大成功したのは、
①高揚感
②話題性
③行動を促す呼びかけ
の3つを満たしていたからだという話をしました。
あなたが社長で、
社員を求める求人広告を出すのなら
この3つを満たす広告を考えましょう。
とはいえ、
大前提としてあなたの会社に来てほしい人物像を
明確にするのが先です。
来てほしい人物像を明確にし、
その人が高揚感を感じ、
話題性がある内容の求人広告にし、
求人に応募するよう行動を促して下さい。
お金を儲けて仕事にやりがいを!人生に生きがいを!
記:宮里竹識(みやざとたけし)