あなたの商品を最も早く売る方法は何かと聞かれたら、
私は”クーポン”だと答えます。
しかし多くの人が
「クーポンなんてありきたりで時代遅れだ」
と言ってきます。
ではなぜ、
ホットペッパーやチラシなどにはクーポンがついているのでしょうか？
答えは簡単、売上アップの効果があるからです。
1．最初にクーポンを使って大成功した人
クーポン券がお金になるということを最初に気づいた人は誰でしょうか？
これを遡って調べていくと、
コカ・コーラの生みの親であるジョン・ペンバートン博士から
コーラの製造販売権を買ったエイザ・グリッグス・キャンドラーに
たどり着きます。
キャンドラーは1894年に手書きのクーポン券を発行し、
クーポンを持参したお客さんにコーラを一杯無料で提供しました。
これが大当たりします。
この成功を見たキャンドラー。
次に彼は､クーポン持参客にコーラを無料提供する「小売業者」に
コーラの原液8リットルを提供すると申し出ました。
これによりコーラの小売業者は積極的にお客さんに対して
コーラのクーポン券を配ることができるようになり、
1895年にはアメリカのすべての州でコカ・コーラが手に入るようになりました。
2．86％の人がクーポンを利用している
あなたがどんな商品・サービスを売っていようと、
クーポンという手法を無視してはいけません。
クーポンの効果がどれだけ大きいか、
アメリカのクーポン委員会が発表した統計を少し見てみましょう。
●アメリカ人の86％がクーポンを利用している
●アメリカの買い物客はクーポンを利用して、1年間で27億ドルを節約した
●食料品の買い物額のうち11.5％がクーポン利用によって節約できた
●メーカーによる2007年のクーポン発行額は、3500億ドルを超えた
これだけでも、クーポンを利用する価値が分かったと思います。
しかし、こんな意見もあるかもしれません。
「クーポンを使うのは高齢者ばかりではないか」
「クーポンを使うのは低所得者ばかりだろう」
もしこの意見が本当なら、
若者や富裕層にはクーポンは使えないことになります。
しかし安心してください。
クーポンは若者から高齢者まで使いますし、
高所得の人も使います。
GMS社、販売促進マーケティング協会が発表した
この統計データを見れば一目瞭然です。
| 年齢 | クーポン利用者の割合 |
| 18-24 | 71% |
| 25-34 | 87% |
| 35-44 | 89% |
| 45-54 | 85% |
| 55-64 | 90% |
| 65歳以上 | 91 |
| 年収 | クーポン利用者の割合 |
| 2万5千ドル未満 | 86% |
| 2万5千ドル〜5万ドル未満 | 85% |
| 5万ドル〜7万5千ドル未満 | 88% |
| 7万5千ドル〜10万ドル未満 | 88% |
| 10万ドル以上 | 90% |
3．まとめ
今回の記事では、クーポンの重要性とそれを示す統計データについて
お伝えしました。
これらからも分かるとおり、みんなクーポンが大好きなのです。
50円引きのクーポンをもって10キロ先のスーパーに買い物に行くという
主婦もたくさんいるでしょう。
そのクーポンを利用するためにかかるガソリン代や時間を考えると
必ずしもお得とはいえなくとも、クーポンのもつ魅力には逆らえないのです。
あなたが広告を出しているなら、ぜひクーポンを利用してみてください。
もしクーポンを発行していなくても、
広告の周囲を破線で囲うなどして、
広告をクーポンに見えるようにするだけでも効果があります。
クーポン＝お得
と考えている人が多いため、
クーポンに見えるだけで反応率が上がるからです。
あまり濫用できる方法ではありませんが、こちらも試してみてください。
お金を儲けて仕事にやりがいを！人生に生きがいを！
記：宮里竹識（みやざとたけし）
