返金保証、かなり強力なオファーの一つですが、あなたのビジネスでは返金保証を活用していますか？
今回の記事では、返金保証の活用例や使い方について話をしていきます。
1．返金保証で大成功した缶詰のスープ
消費者は自分が弱い立場にいると感じています。
汗水垂らして働いて稼いだお金を使うのだから、
信頼できる商品を買いたいと思っています。
今買おうとしている商品は、
自分が支払う額に似見合うだけの価値があるかを考えます。
お金を払った瞬間から商品を使う瞬間まで不安でいっぱいなのです。
そこで返金保証をつけるとどうなるか？
お客さんは自分が損することはないと安心し、
商品を信頼するようになります。
ここで、これまでにない返金保証をして大成功した会社を紹介します。
ホーメルというSPAMやコーンビーフなどの缶詰を作っている会社ですが、
このホーメルがスープの缶詰をこんなコピーで販売しました。
お金を倍にしてお返しします。
･･･もし、この新発売のホームスタイル・ベジタブルスープを、
これまで買ったスープの中で一番おいしいと言っていただけないのなら。
返金は金曜日と土曜日の2日間限り。
お近くの食料品店で、ホーメルのうまみを閉じ込めたベジタブルスープ570㌘入りを、
通常価格の13セントでお買い求めください。
ラベルの表示に従って作り、これまで買った中で最高のベジタブルスープと
お考えいただけなければ、空き缶を店までお持ちください･･･。
お支払額の2倍のお金をお返しします。
この「2倍の返金保証」を打ち出したのは、ホーメルが初めてでした。
ホーメル社の役員も当初は
「そんなことをしてはいけない。人々が山のようにスープを買い、
すべて返品してもうけようとすることは目に見えている」
なんてことを言っていました。
しかしこの広告は大成功しました。
気になる返金を求めた人の数ですが、
たったの12人だけでした。
実際に返金を求める人は、売り手の想像よりも少ないものです。
2．保証の期間
”満足いただけなければ返金します”
このように言うだけでも大きな効果がありますが、
返金保証が適用される期間についても考えることが必要です。
同じ返金保証でも、
返金期間の短い商品よりも
返金期間の長い商品の方が返金率が少ないのです。
返金保証の期間が短いと、人は返金の期限をどうしても意識してしまいます。
期限を意識してしまうと、それに伴って返金自体を強く考えてしまうのです。
一方、
返金保証の期間が長い場合は返金の期限を意識することが少なくなります。
期限を意識しないことで返金そのものについても考えることが少ないのです。
また、返金期限が長い方が商品やサービスに対して信頼を得られるというのも、
返金率が少ない要因と考えられます。
3．まとめ
今回の記事では、返金保証の有効性と保証の期間について話をしました。
実際に返金保証が使われているのは物販の世界が多いですが、
サービス業でも返金保証は使えます。
私の知人の税理士は、
顧問契約したお客さんに対して3ヶ月間の返金保証を設けています。
契約してその税理士のサービスが気に入らなければ、
3ヶ月以内であれば支払った顧問料が全額戻ってくるというわけです。
お客さんの安心感と信用を得られ、その税理士は多くの顧問先を得ました。
かく言う私も返金保証を使っています。
ホーメル社と同じように「2倍の返金保証」を使いました。
他の競合が返金保証を全く使っていないため、かなりの成果が出ています。
サービス業では返金保証がまだ浸透していませんので、
早く始めるほど先行者利益が得られます。
あなたもぜひ返金保証をビジネスに取り入れて、売上を伸ばしてください！
お金を儲けて仕事にやりがいを！人生に生きがいを！
記：宮里竹識（みやざとたけし）
