From:宮里竹識
つくばのオフィスより、、
「ビジネスチャンスは待っていてもやってこない」
この言葉に同意する経営者や社長は多いですが、
ビジネスチャンスを自ら探し続けている人は
そう多くありません。
つい先日、
経営者向けのセミナーに参加したのですが、
講師がこんな質問をしました。
「この中で、ポケモンGOをやったことある人はいますか?」
私を含め複数の人が手を挙げたのですが、
全体からすると2割程度でした。
これを見て講師は、
「世の中の流行を体感し、ビジネスチャンスを見つける習慣をつけた方が良いですね」
と言いました。
激しく同感です。
ポケモンGOは世界中でブームを巻き起こし、
ながらスマホによるマナー違反や交通事故など、
社会問題となるほどです。
一般人ならただのゲームとして楽しめばいいです。
しかし、私たちは違います。
私たち起業家、社長、経営者は、
ポケモンGOからビジネスを学ぶべきです。
少なくとも私は、
ポケモンGOから次の3つを学びました。
【①:ジョイントベンチャー】
ジョイントベンチャーとは、
簡単にいうと複数の企業が互いの長所を生かして
業務提携することです。
ポケモンGOを開発したのはアメリカのナイアンテックという会社で、
モバイル機器を利用した位置情報ゲームを制作しています。
ナイアンテックの素晴らしいところは、
自社のノウハウや資産だけでビジネスを行うのではなく、
自社のノウハウと他社の資産を組み合わせたことです。
その他社というのが任天堂のポケモンです。
ポケモンのコンテンツと
ナイアンテックがもっている位置情報ゲームのノウハウを組み合わせて
ポケモンGOは作られました。
すべてを自分たちで行うのではなく、
他社の資産やノウハウ、コンテンツなどを使ってビジネスをしたことで
大きな飛躍をとげました。
【②:コレクター魂を刺激する】
人は何かを集めるとコンプリートしたくなるものです。
切手やコインなど、
様々なコレクターズアイテムがありますが、
ポケモンGOはうまくコレクター心理を刺激しています。
それがポケモン図鑑です。
ポケモン図鑑には、
最初はただ1から149までの数字が並んでいます。
しかし、新しいポケモンを捕まえるたびに
その図鑑が埋まっていくのです。
ちなみにこれが私のポケモン図鑑です。
ある程度図鑑が埋まると、
残りのポケモンもすべて集めて
図鑑をコンプリートしたいという気持ちが強くなるのです。
このポケモン図鑑というアイデアを使って
コレクター魂を刺激し、
ゲームを続けさせることに成功しているのです。
【③:季節のイベントを取り入れる】
ポケモンGOでは、
先日ハロウィンのイベントが行われました。
その内容は、
●ゴーストタイプのポケモンがよく現れる
●ポケモンをゲットするともらえる”あめ”の数が増える
●通常より短い距離を歩くだけで特定の”あめ”がもらえる
というものです。
イベントの内容自体はそれほど気にするものではありませんが、
季節のイベントをうまくビジネスに取り入れるということを
学べます。
クリスマス商戦なんかが分かりやすいですね。
その気になれば、
年中季節限定のイベントを行うことができます。
なぜなら、年中何かが起こった日だからです。
たとえば、
今日は11月6日なのですが何の日か調べてみました。
するとこんな結果が出てきました。
●リンカーンが大統領になった日
●メキシコ独立宣言が行われた日
●南アフリカでダイヤモンドが見つかった日
私が宝飾品を売っているビジネスをしているなら、
11月6日はダイヤモンドのセールをしますね。
ネットで調べればいくらでも情報はありますので、
簡単にキャンペーンを行うことができるのです。
ちなみに、
キャンペーンは季節限定など、
何らかの理由をつけて行うようにしてください。
理由のないセールばかりしていると、
安くなったときしかお客さんがこなくなりますよ。
ミスタードーナツがいい例です。
さて、こんな感じでポケモンGOから
ビジネスについて私は学ぶことができました。
ビジネスチャンスなんてものは、
そこら中に転がっています。
ただ、そのチャンスをつかめるのは一部の人だけです。
事前に準備している人や
常にチャンスを探し続けている人です。
”流行りものにはのらないよ”
なんて格好つけるのは自由ですが、
経済的自由を手に入れるのは行動する人だけですよ。
お金を儲けて仕事にやりがいを!人生に生きがいを!
記:宮里竹識(みやざとたけし)