「赤ちゃん」の写真を使って集客する

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多くの人は赤ちゃんの写真を見るのが好きです。

赤ちゃんの写真には、ほとんどの大人を引きつけるだけでなく、利他的な行動を後押しする力があるのです。

 


1.スコットランドの財布実験


スコットランドで財布をわざと落としておくという実験が行われました。

実験の結果、持ち主のもとへ返却された財布は約半数となりました。

ただ、各財布には次の4種類の写真のいずれかが入っていました。

①笑顔の赤ちゃん
②可愛い子犬
③幸せそうな家族
④老夫婦

さて、各写真ごとの財布の返却率を調べると
驚くべき結果となりました。

赤ちゃんの写真が入っていた財布は、
その88%が返却されてきたのです。

子犬の写真は53%、家族の写真は48%、老夫婦の写真は28%が
返却されました。

今回の実験の主任研究員のリチャード・ワイズマン博士は、
「赤ちゃんの写真が入った財布の高い返却率は、進化の過程で身についた、
無力な赤ちゃんを助けようとする人間の本能の表れだ」
とコメントしています。

どうやら人間は種の保存のため
たとえ他人の子どもであっても赤ちゃんを助けるように
できているようです。

 

2.広告においてはどのように活用できるか


どのような広告で赤ちゃんの写真を活用できるかですが、
慈善活動やボランティア団体が寄付を募るときなどが
一番効果を発揮しやすいといえるでしょう。

逆に営利企業などが赤ちゃんの写真を使って集客するには
工夫が必要でしょう。

売っている商品やサービスとの相性も考えなければなりません。

たとえ営利企業であっても、
保護や安心、安全を売るビジネスであれば
赤ちゃんの写真を使う効果から恩恵を得ることができます。

例えばタイヤメーカーのミシュランですが、
タイヤの脇に赤ちゃんが写っている写真を広告に使い、
商品の安全性を強調しました。

質の悪いタイヤで運転して赤ちゃんを危険にさらしてもいいのか?
というメッセージを発信することで
集客につなげることができたのです。

 

3.まとめ


今回は赤ちゃんの写真を広告に使うことで
集客につなげることができるという話をしました。

赤ちゃんを守ろうとする人間の本能をうまく利用するのです。

あなたの商品やサービスが
保護・安心・安全を売るものであれば、
赤ちゃんの写真が使えないか検討してみてください。



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記:宮里竹識(みやざとたけし)



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