なぜアメリカの鉄道業界は廃れたのか?

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From:宮里竹識
世田谷のプライベートオフィスより、、

あなたはアメリカに行ったことがありますか?

大都会の摩天楼、
広大な大自然、
美味しい食事、
色んな魅力が詰まった国です。

もしあなたがアメリカに行ったことがあるのなら、
その時の移動手段を思い出してください。

飛行機
バス
タクシー
鉄道

いくつかの選択肢があったかと思いますが、
鉄道を選んだ人は少なかったのではないでしょうか。

この記事では、
アメリカで鉄道業界が廃れた理由と、
そこから自分のビジネスにどう活用するかについて話をします。


1.アメリカで鉄道が廃れた理由

車や飛行機が普及する前、
アメリカでは鉄道が主な移動手段でした。
(馬車は除きますね)

しかし車が低価格で手に入るようになると、
多くの人が車を購入し、
近場への移動手段は車がメインになりました。

そして遠距離への移動手段として、
飛行機が台頭してきました。

その結果鉄道が使われなくなっていったという流れがあります。

つまり、
車や飛行機といった新しい技術が開発され、
古い技術である鉄道が置いていかれたから
鉄道業界は衰退したのでしょうか?

ある程度はそれで合っているのですが、
正解とは言えません。

アメリカの鉄道業界が廃れた本当の理由、
それは鉄道会社自身の考え方にあったのです。

鉄道業界が車や飛行機との競争に負けた理由について、
経営学者のセオドア・レビットはこう言います。

鉄道は自らを輸送事業と考えるのではなく、
鉄道事業と考えてしまったために、
自分の顧客を他へ追いやってしまった。

なぜ、事業の定義を誤ったのかと言うと、
輸送を目的と考えずに鉄道を目的に考えて
しまったからだ。

すなわち、顧客中心ではなく製品中心であった

車や飛行機といった新技術により人々の生活が変わっているにも関わらず、
「鉄道で人や物を運ぶのが自分たちの事業だ」
と考えてしまったことが鉄道業界衰退の本当の理由なのです。

このように考えることの何が問題かって、
顧客が他のところに流出しつづけているのに
”車や飛行機は、鉄道じゃないので自分たちとは関係ない”
と思ってしまうことです。

自分の商品やサービスを中心にして事業を考えていると、
技術革新などが起こったときに
他の業界に顧客をすべて持っていかれるおそれがあるのです。

2.顧客は誰か

私もマーケティングや集客に関するコンテンツを多数発信している立場上、
色んな人から相談を受けます。

とくにこれから起業するという人から相談する場合、
同じような傾向が見られます。

みんな自分の商品やサービスをもってきて、
「これは良い商品だけど、どうやって売ればいいのか分からない」
という感じで相談にくるのです。

”違うでしょ”
っと私は思うわけです。

商品やサービスよりも、
先に見なければいけないのはお客さんです。

お客さんがどんな人で、
何に悩みをもっているのか、
どんな願望を抱えているのか、
そこが大切なのです。

ドラッカーも
”顧客は誰か”
と言っています。

もしアメリカの鉄道会社が、
自分たちの事業を”人や物を快適に異動させること”と定義していたのなら、
きっと今とは違う姿になっていたでしょう。

顧客を定義し、
顧客のどんな問題を解決するかを考え、
そしてどう解決するかを決めるのです。

どう解決するかというのが商品でありサービスです。

なので、
顧客が変われば問題解決もその方法も変わります。

そして問題解決の方法も一つとは限りません。

あなたのビジネスの商品やサービス以外で顧客の問題を解決できるのなら、
別の商品やサービスを売っても良いのです。

今の商品・サービスに拘らず、
顧客と顧客が抱える問題を見ていきましょう。

そうすれば、
自分が何をすれば良いのかが分かるはずです。

3.まとめ

アメリカの鉄道業界が衰退したのは、
自分たちの事業を”鉄道”というサービスでだけしか
考えていなかったのが理由です。

商品やサービスだけに目を向けていても
成功を継続させることはできません。

成功と継続を両立させるためには、
①顧客は誰か
②顧客の抱える問題はなにか
③どうやって顧客の問題を解決するか

の3つを順序よく考えることです。

この記事を読んで参考になったと言って終わるのではなく、
①②③について実際に考えてみてください。

情報のインプットも大切ですが、
ここで立ち止まって考える人こそが
次の行動につながり、
そして成功していくのです。

インプットだけで十分と考えるその他大勢から抜け出し、
大切なところで考えられる人間になりたいものですね。



お金を儲けて仕事にやりがいを!人生に生きがいを!
記:宮里竹識(みやざとたけし)



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