広告に写真を使うことは効果的です。
とくに赤ちゃんの写真は人の注意を引きつけます。
しかし、広告のモデルの目線がどこを向いているかで広告文を読んでもらえる確率が変わるとしたら・・・。
人は広告のモデルが見ている方向を見る
オーストラリアのユーザビリティの専門家、ジェイムズ・ブリーズは、
被験者の視線の動きや停留時間を測定する技術を使って、
赤ちゃんを使った広告を人がどのように見るのか実験を行いました。
赤ちゃんがまっすぐこちらを見ている広告を見た被験者は、
赤ちゃんの顔だけを見て、その傍らにあるヘッドラインや広告文には
ほとんど注目していないことが分かりました。
また、同じ広告で今度は赤ちゃんが広告のヘッドラインを向いている
バージョンも試しました。
この場合も赤ちゃんの顔に被験者の視線は集まりましたが、
ヘッドラインや広告文にも注目が集まったのです。
ジェイムズ・ブリーズはこう結論づけました。
「広告を見ている人は、広告の中のモデルが見ているところに注目する。
モデルがまっすぐこちらを見ている場合はただその顔に注目するだけで、
他へは目を向けないのだ」
注目してほしいところにモデルの目線を向けよう
ジェイムズ・ブリーズの実験から私たちは大きなことを学べました。
広告では単に写真を使えば良い、赤ちゃんの写真を使えば良いというものでは
ないのです。
さらに効果を上げたいのなら、
見込み客に見てほしい部分にモデルの目線を向ける必要があるのです。
広告のヘッドラインに目線を向ける、
商品の写真に目線を向ける、といった工夫が必要ですね。
あなたの広告のモデルはどこを向いていますか?
正しい方向を向いているか、再度チェックしてみましょう。
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記:宮里竹識(みやざとたけし)