「1枚の写真は1000の言葉に勝る」
という言葉をあなたも聞いたことがあるかもしれません。
写真やイラストがどれだけ広告に重要かを表す優れた格言です。
しかし、このことが化学的調査に裏付けられているということを知っている人は少ないのではないでしょうか?
1.なぜ写真がある広告が注目されるのか
1991年にアメリカの消費者動向調査会社である
ローパー・スターチ・ワールドワイド社は二千人の消費者を対象に、
新聞のビジネス広告650件について調査を行いました。
その結果、写真やイラストといった視覚的表現を含んだ広告は、
商品やサービスの種類に関わらず高い反応率を得たことが
科学的に証明されました。
この調査結果の概要は次のとおりです。
●視覚に訴える表現が50%を占める広告は、それが全くない広告に比べて注目される度合いが30%高い
●視覚表現が75%を占める広告は、ほとんどない広告に比べて注目度が50%高い
●商品の写真が入っている広告は、入っていない広告に比べて読み手の注意を引きつける頻度が13%高い
いかがでようか。
「1枚の写真は1000の言葉に勝る」という格言が
科学的にも証明されたと思います。
2.反応が高い7種類の写真
写真やイラストを広告で使うと高い反応が得られるということは
分かってもらえたと思います。
しかし、写真といってもどんなものを使えばいいのでしょうか。
そこでキンバリー・クラーク社のためにギャラップが行った
「497万9855人は日曜に何を読むか」
という調査が参考になります。
この調査には、20種類の新聞の日曜版を読む2万9千人が調査に参加しました。
この調査により、読者がどのような写真を好んでいるかが分かりました。
好感度の高い順に並べると次のようになります。
①子どもと赤ちゃん
②母親と赤ちゃん
③大人のグループ
④動物
⑤スポーツシーン
⑥有名人
⑦食べ物
なぜこの七つの写真が読者に好まれるかですが、
人間の根源的な欲求を表しているからだと考えられます。
私たちは人を愛し愛されること、
家族を気遣い守ること、
社会的に認められること、
他人に勝利すること、
食べ物や飲み物。
こういったものを求めています。
だからこそ上記の七つの写真は効果が高いのです。
3.売れる写真の見せ方
売れる写真の見せ方についてですが、
まずは単純ですが広告の中にあなたの商品の写真を入れましょう。
広告の中に商品の写真が入っていると、
入っていない広告に比べて読み手を引きつける度合いが13%アップします。
さらに、その商品が使われている場面の写真が含まれた広告は、
商品だけの写真が入った広告よりも読み手を引きつける度合いが
やはり13%アップします。
なぜそのようなことが起こるのか?
それは、商品が使われている場面の写真には、
動き・ドラマ性・面白さ・読み手の創造力を掻き立てる力があるからです。
例えば、冷蔵庫を売るなら冷蔵庫単体で写真を撮るのではなく、
オシャレなキッチンに置かれた冷蔵庫の写真にしましょう。
ソファを売るなら、家族が座って談笑している写真がいいでしょう。
モノが見えないサービスでも写真は効果的です。
私は障害年金の受給代行というサービスを売っていますが、
障害年金を受け取って家族が笑顔になっている写真を
ホームページに載せることで反応率を高めています。
4.まとめ
商品・サービスを売るための広告として、
写真やイラストを載せることが有効だという話をしました。
ある意味当たり前とも言える話でしたが、
うまく使えていない会社も多いのが現実です。
あなたは商品を使っている場面の写真を広告に載せていますか?
あなたはサービスを利用して満足しているお客さんの写真を載せていますか?
まだできていないのであればすぐに行動してください。
ちなみに、この写真やイラストを使うというテクニックは、
広告やホームページ以外にもブログやFacebook、Twitterなどでも有効です。
ぜひ写真やイラストを使って情報発信してください!
お金を儲けて仕事にやりがいを!人生に生きがいを!
記:宮里竹識(みやざとたけし)