あなたが自分のビジネスをもっているのなら、きっと広告を利用していることでしょう。
でも、あなたの広告は売上につながっていますか?
効果を計測できていますか?
広告を載せるメディア選びを間違えると、お金だけが飛んでいき、あなたの財布には何も残らないという結果が待っています。
そこで今回は、広告を載せるメディアを選ぶための基準について話をしていきます。
1.メディアを選ぶ基準
広告を載せるメディアといっても多数あります。
テレビやラジオのCM、新聞広告、雑誌広告、折り込みチラシ、PPC広告、
などなど。
でも、広告で売上をアップさせていくためには、
①結果を測定できること
②管理できること
の2つが必要となります。
もう少し説明しましょう。
①結果を測定できること
まずは結果を測定できなければいけません。
来客数・申込者数・問合せ数・広告を見た人数など、
広告媒体によって測定できる数値は異なってきますが、
あなたのビジネスに影響のある数値を測定できるようになっていることが
必要です。
どういう方法で結果を測定するかですが、
PPC広告であればGoogleアナリティクスで簡単に測定できます。
紙媒体の広告であれば、
広告に商品コードなどを記載し、
問合せや買いに来たお客さんにそのコードを確認すれば良いのです。
とはいえ商品コードなんか覚えていない人の方が多いので、
商品コードを教えてくれた人にだけ特典や割引を適用するようにすると
よいでしょう。
チラシとかであれば、
チラシを持ってきてくれた人にだけ特典や割引を適用しても
いいでしょう。
②管理できること
次に広告を管理できることが必要です。
広告内容や予算、どの地域や時間に広告を出すかなど、
広告を管理できなければいけません。
先の測定結果からスピーディに広告を改善したり、
広告が大失敗に終わればすぐに広告を終了させることで
余計なお金が飛んでいくのを防ぐ必要があります。
一度自分の手を離れてしまうと予算を使い切るまで何もできない、
そんな管理のできない広告を選ぶのはやめましょう。
さて、ここまでの話で
広告結果を測定できるようにすることと、
広告を自分で管理できるようにすること
の2つの基準でメディアを選ぶことが重要であると分かったと思います。
2.やってはいけない広告
どのような基準で広告を掲載するメディアを選ぶかという話をしましたが、
やってはいけない広告というのもあります。
これをやってしまうと売上アップにはつながりません。
それは何かというと、
”イメージ広告はやってはいけない”
ということです。
イメージ広告とは、
広告主や商品を知ってもらうための広告です。
例えば、携帯電話のauのCMなんかがそうですね。
桃太郎・金太郎・浦島太郎の三太郎が出てくる
ちょっとしたストーリーが15秒で流れます。
あれって面白いですよね。
でも、いくら面白くてもそのCMでどれくらいお客さんが増えたのか、
売上がアップしたのか分かりません。
大企業であればイメージ広告でも効果があると言われていますが、
中小企業でイメージ広告を出しても効果はありません。
広告を見た人に対して
「買って下さい」
「申込みしてください」
などというように、お客さんに行動を求めるダイレクト・レスポンス型の
広告を出すようにしましょう。
3.宮里のメディア選びの体験談
広告結果を測定でき、管理できる媒体を選び、
ダイレクト・レスポンス型の広告を出せば成功するかというと、
必ずしもそうではありません。
自分のビジネスをもっていると経験あると思いますが、
色んな営業がかかってきますよね。
何度かあったのが、
取材のふりをした広告営業です。
ある日突然電話がかかってきます。
電話に出るとこういう感じで話が始まります。
「あなたのことを記事にしたいのでお時間よろしいでしょうか?」
そんな風に言われると悪い気はしないので、
つい話を聞いてしまいます。
しかし、よくよく内容を聞いてみると、
インタビュー記事はたしかに雑誌に載せるけど
インタビューを受けたこちらがお金を払うことになっていました。
これは記事にみせかけていますが、実質は広告です。
このタイプの広告では効果測定も管理もできないので、
すぐに断りました。
実際に試してみて失敗した広告もあります。
私が最も失敗したと感じたのは、
「Jワード」と「サジェスト」です。
Jワードとは、
Yahoo!などの検索エンジンの検索結果に表示される広告です。
PPC広告も検索エンジンの検索結果に表示されますが、
Jワードの場合は費用や広告の表示場所が固定されているのが特徴です。
サジェストとは、
検索エンジンでキーワードを入れたときに表示される
関連キーワードに自社名などを表示させることです。
どちらも試したのですが、
結果としては大失敗でした。
とくにサジェストは営業マンの話に明らかな誤りがあり、
その誤りを信じたことで契約したという経緯があったため、
効果がないと分かった瞬間に契約を解除しました。
※Jワードとサジェストの失敗は、あくまでも私個人の場合です。
ビジネスによっては効果的なケースもあると思いますので、あしからず。
このようにすぐに失敗した広告から手を引くことができたのは、
広告を管理し、測定することができたからです。
いくら注意していても広告を掲載するメディア選びに
失敗することはあります。
この失敗をゼロにすることはできませんので、
全てはテストと考えてください。
試してダメなら手を引けばいいのです。
少しでもメディア選びの失敗を減らすためにも、
①広告結果を測定できるか
②広告を管理できるか
を意識しながら効果的なメディアを探すようにしてください。
お金を儲けて仕事にやりがいを!人生に生きがいを!
記:宮里竹識(みやざとたけし)