「広告の父」と呼ばれるディビッド・オグルヴィは、マーケティングの聖地アメリカで、最も多く売れる広告を作った人の一人です。
今回の記事では、オグルヴィが編み出した売れる広告のレイアウトについて話をしていきます。
「3分の2/3分の1法則」というレイアウト
ディビッド・オグルヴィは、それに従えば人目を間違いなく引けるという、
あるシンプルな広告の法則を編み出しました。
その法則は「3分の2/3分の1法則」と呼ばれ、
ダニエル・スターチの”最も注目に値する広告”賞を受けました。
「3分の2/3分の1法則」とは、次のようなものです。
●広告の上部3分の2は1枚の大きな写真(又はイラスト)にする
●ヘッドラインとセールスコピーは残りの3分の1に収める
●ヘッドラインは写真のすぐ下に、セールスコピーはヘッドラインの下に入れる
この三つの条件を満たしたレイアウトの広告を作ると、
シンプルかつ人目を引くものになります。
ちなみに、写真とコピーの割合は逆にしても効果的だと言われています。
つまり、上部3分の1に写真(又はイラスト)を、
残りの3分の2にヘッドラインとボディーコピーを入れるというものです。
このレイアウトのポイントは、
まず最初に写真があり、
その次に事実上写真のキャプション(説明文)となるヘッドライン、
最後にボディーコピーがあるという構図です。
なぜこの構図が優れているかというと、
広告を見る人の視線はます写真やイラストに向かい、
それから下に移動していくからです。
まずは写真やイラストで注意を引き、
広告文となるコピーを読ませることが重要なのです。
またヘッドラインが写真のキャプション(説明文)となるように
広告をレイアウトすることも重要です。
ディビッド・オグルヴィはこう言っています。
キャプションを読む人の数は、ボディコピーを読む人の2倍いる
また、伝説のセールスライターであるジョン・ケープルズはこう言っています。
写真の下には必ずキャプションを入れるべきである。
また、イラストの下には必ず短い宣伝文か人々の興味をそそる文章を書くべき
まとめ
ディビッド・オグルヴィによる「3分の2/3分の1法則」と呼ばれる
売れる広告のレイアウトについて紹介しました。
広告を作る際は、
上部3分の2を写真かイラストにし、
残り3分の1にキャプションとなるヘッドラインとボディーコピーを入れる
というレイアウトにしましょう。
そうすることによって、
写真で見込み客の注意を引き、
ヘッドラインとボディーコピーを読ませることができます。
ただし、
すべての広告で「3分の2/3分の1法則」が使えるというわけではありません。
セールスレターのような長い広告には使えないでしょう。
紙1枚の広告を作る際などで活用ください。
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記:宮里竹識(みやざとたけし)